志和堀の風情、茅葺屋根(かやぶきやね)
志和堀の時報堂の近くには茅葺き屋根の家が残っています。
今年の4月に葺き替えをし先祖からの家を守り続けてくださっています。
家主の方にお話を伺うことができました。
「建立されたのは、おそらく明治中期と思われます。材料は、ススキで天井に箱棟が付いているのが当地方の特徴です。建物自体は、基礎がなく石の上に載せただけで自立してます。夏場は、屋根がやける事がないので、すこぶる涼し、くまた、ムカデ等の不快害虫も出たこともなく快適です。冬は、雪が積もっても屋根の上でじんわりと溶けるため急に雪がずり落ちる事も無いです。床は、従来の家と比べ高いので湿気は少ないと思います。
難点として床が高く天井が低いため一日中部屋の中が薄暗く昼間でも灯りが必要です。近年では、職人が少ないことと、材料のススキがなかなか手に入らず一面ずつしか修復出来ないこと、助成金が無いためコストがかかる事がこれからの課題です。」
とのこと。
ムカデが、出ないとは意外でした。
志和掘の風景としてこれからも守り続けて頂きたいと思います。